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最近読んだ本

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左 「麗嬢妹 魔虐の監禁室」 - 柚木郁人

官能小説はあまり読まないんだけど、電車で長時間揺られるという事で、博多駅構内の売店にて名前が目に留まり購入。
以前のtwitterアカウントの時にフォローして頂いており、多少お話していたので、買わずにはいられませんでした。

やあ、面白いですね。

まあ、タイトルから来るテーマが非常に僕向きというのもあるのですが(汗)、心情の描写が丁寧で、こういうのは小説にこそ似合う方法なのでしょうね。リマ症候群的なご主人の感情の変化も面白かったです。
(リマ症候群というのは、あれです。監禁物でよく耳にするストックホルム症候群の逆パターン。攻める側が攻められる側の立場に感応してしまうというもの)
あと、後に紹介する本との比較になるのですが、非常に現代風?なイメージを受けました。
官能小説で調教物というと、パッとしたイメージではやはり、古めの時代の、そういう匂いが立ち込める風景を思い起こさせるのですが、この小説は・・・、なんだろう?今現在エッチなものが好きな方が自然に入り込めるような、そういう空気を感じました。

オチも悪くはなく(描くとネタバレになるので伏せますね)、読みごたえがありました。


右 「姦獄 町ぐるみの罠」 御堂乱

一冊だけでは物足りなかったので、と選んだのが、頻繁に目にする御堂乱先生の本。テーマもぴったりですね。

先程との本の比較ですが、こちらはいわゆるイメージ通りの「昔っぽさ」を感じました。
本を長いこと置いてると発生する、むわぁ~っとする匂いのような感じ。本全体から漂う、熟年の油とか、匂いとか、いやらしい息遣いとか。
当然一気読みしました(笑)

今っぽさ、昔っぽさというのは、それぞれ作家の持つ個性に繋がったりするのですが、この昔っぽさというのは、なんというか一言で言うと「安心感」。無心になって読めます。

夫を失った未亡人が娘を連れ、過疎化の進んでいる田舎へと引っ越して・・という場面が、どう足掻いてもエロっていうね。
まあ、後半のエロシーンを、もう50ページくらい欲しかったかもという思いはありましたが、それが既にこの本の毒牙にかかってしまったという事で(笑)


どちらの本も面白かったです。
官能小説、今まであまり読んでいませんでしたが、これからもっといろいろ手を出すのも面白いかも。

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